はじめに|大型二種を取ろうと思った理由
大型一種、けん引、大特と順番に免許を取っていく中で、自然と「次は大型二種だな」と思うようになりました。
実際にバスや旅客車両を運転する予定があるわけではありませんでしたが、全車種制覇を目指す上で避けて通れない免許であり、仕事の選択肢として将来にも活かせると感じたのが取得のきっかけです。
それと、前回教育訓練給付制度を利用して間もなく3年が経つな、と思ったことから、再度教育訓練給付制度を利用して資格を取得してみよう、と思った次第です。
まずは教育訓練給付精度の対象かの確認から
前回大型免許を取得した際に教育訓練給付制度を利用し、受講料の一部が支給されました。
大型二種を取るとなると金額が大きいから給付を受けたい。利用できるかな?
給付の条件に以下の項目があります。
- 前回の受講開始日以降、雇用保険の加入期間が3年以上あること
- 前回の支給日から今回の受講開始日までに3年以上経過している
多分3年経っていると思うんだけど。と思って調べてみたら、あと3ヶ月経たないと対象にならないことが判明。(当時:2023年7月)
10月入校を目途に、今まで利用したことのない「特定一般教育訓練給付制度」(20%ではなく当時は40%、現在では50%のバックがある制度)を利用して教習所に通おうと決意。
教育訓練給付制度についてまとめたページは↓以下↓

教習所選び|行田自動車教習所へ
あちこちの教習所を巡って(後日投稿予定!)、最終的に行田自動車教習所が、「特定一般教育訓練」の対象であり、自宅からは電車で2時間弱、クルマでも1時間超の場所だったけど、返ってくるモノがでかいのでここに決めました。
やはりここの教習所でも、給付金対象者はスタート時にスケジュールが決まるので、予定を立てやすく、大変助かりました。
行田自動車教習所全景
教習の内容と印象的だったポイント
大型一種(トラック)と大型二種(バス)の違いにビックリ!
大型二種の教習でまず印象に残ったのは、大型一種との構造的な違いによる感覚のギャップです。
大型一種(トラック)では前輪タイヤが自分のお尻の下あたりにありましたが、大型二種(バス)では前輪がかなり後方にあるため、曲がるときに「自分の体が先に飛び出していく」ような感覚になります。
最初はこの「飛び出し感」に戸惑いましたが、実際には大型トラックと比べてホイールベースが短く、小回りがきくので、特に車庫入れやS字などは、感覚さえ慣れれば操作はしやすかったです。
一種と二種での教習内容の違い
基本的な交差点、方向転換、S字・クランクの他に、大型二種特有の「鋭角(V字コース)」も登場します。
この「鋭角」は、大きな車体でV字型に折れた狭い通路を通る課題で、車体の前後の振り幅や後輪の位置を正確に把握しないとすぐ脱輪・接触してしまうため、技術的にも緊張感が高い内容でした。
さらに、バス特有のポイントとして、電柱等の目印とドアの場所を合わせることや発進時の「乗客を意識した滑らかな操作」が常に求められます。
教官からは何度も「乗客にGを感じさせない運転を!」と言われました。
そして久しぶりの学科教習
大型二種免許には学科教習が19時間もありました。
大型やけん引では学科がなかったため、久しぶりに教室で座学を受ける新鮮さと同時に、少し疲労感もありました。
内容は普通免許を取ったときのように、教官があれこれ教えてくれる座学と、ビデオの視聴で一時間が終わる感じです。
学科の中で特に印象に残っているのが、応急救護処置の講習(6時間)です。
実際に人工呼吸やAEDの使い方を人形を使って実習するのは緊張しましたが、「人を運ぶ責任がある免許なんだ」と改めて実感させられました。
大型一種と比べても、車両感覚、乗客を想定した運転、そして座学や応急救護など「責任の重さ」を実感する内容が多く、非常に学びの多い教習だったと感じています。
教習スケジュール
第一段階で技能が8時間、学科が7時間。第二段階で技能が10時間、学科が12時間もあります。
大型免許を持って教習を受けると、思いのほかクルマに乗る時間がなく、鋭角コースの習得にはかなり苦労しました。
初回の入校式は2023年10月7日、教習スタートが10月22日、そして規定通りに終わると11月26日に卒業するスケジュールを組んでもらいました。
約2ヶ月で完了となるスケジュール、基本はすべて土日で組んでもらったのですが、学科のスケジュールがどうしても合わず、1日だけ平日に有休を取って通いました。
スケジュール通りに教習が進み、あっという間に卒業となりました。
免許センターへ
今まで取得した免許(大型一種・大特・けん引)では免許センターで書類出して、視力検査と深視力検査をすれば免許証がもらえました。
しかし、大型二種は初めての二種免許だったので、学科試験を受ける必要があります。
免許センターでの学科試験に合格すると晴れて免許証が交付されます。
私の住む埼玉県は、免許センターが「僻地」にあるので、免許センターへ行くだけで一大イベントとなります。
埼玉の免許センター周辺には、他県ではあまり聞かない(会社の同僚に話すと驚かれる)便利なお店があります。
「ウルトラ教室」というやつ。
ウルトラ教室が何かって?いろいろ大人の事情があるのだろうけど、ウルトラ教室に3,000円(二種は4,500円)払えば、大量のヘッドフォンがぶら下がった部屋へ案内されて、そのヘッドフォンを耳に当てると、運転免許に関する問題と解答が流れてくるんですよ。
その後、免許センターで試験問題を開くとあら不思議、ヘッドフォンで聞いた問題がずらりと並んでいるのです。
ウルトラ教室は3回使ったけど、3回ともドンピシャで同じ問題が出たのはなんでだろう???まぐれ当たりだったのかな。
学科試験落ちてもう一度鴻巣へ行くことを考えると、4500円払って一日で終われる、というのは大変ありがたい制度です。
ウルトラ教室のおかげで、学科試験も一発合格、無事免許証取得となりました。
費用の内訳と実際にかかった金額
総額は約27.3万円。その内訳は以下のとおりです:
- 支払総額:317,900円←入学手続き時に支払った金額
- うち、給付金対象となる金額:309,100円※この金額から40%が給付される
- ハローワークから振り込まれた金額:123,640円
- 実質負担額:194,260円
教習はオーバーすることなく全部一発合格できたので、追加費用は発生しませんでした。
まとめ|これから大型二種免許を取る人へ一言
大型車(トラック)との違いを早めにマスターして、「鋭角」をマスターしてしまえば難しいことはあまりありませんでした。
鋭角の攻略法はYoutubeの動画で多数上がっているので、探してみてください。
特に金額が大きくなりがちの二種免許は是非教育訓練給付制度を利用してお得に免許を取得してみてください。