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けん引免許取得体験記

運転免許
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はじめに|なぜけん引免許を取ろうと思ったのか?

これまでに大型一種を取得しましたが、けん引免許は「全車種制覇」を目指す中で、いわば趣味の延長としてチャレンジすることにしました。
自宅の近所にタンクローリーの車庫があり、こいつを運転するのには大型だけではなく牽引が必要なんだなぁ、と何気なく眺めていたことがきっかけでした。
こいつを運転するにはさらに「危険物」の資格が必要なことも知り、危険物も取得しました。その時の話は別記事で。

教習所選び|選んだのは岩井自動車学校

大型免許を教育訓練給付金制度を使って取得した直後だったこともあり、今回は制度が使えず、できるだけ費用を抑えたかったのが正直なところです。

教習所探しをする中で、茨城県の岩井自動車学校がとんでもなく安価で、自宅から1時間ほどかければクルマで通学できる距離だったため、こちらを選びました。

とにかく安かった!埼玉県内で取得する教習所を探したのですが、17万前後が相場でした。
しかし、岩井自動車教習所だと税込総額で107,360円!
webサイトを見るとわかるのだけど、全然更新されていないようだし、20年位前のデザインだし、本当なのか、とタヌキかキツネに騙されてもいいや、というくらいの気持ちで教習所までドライブがてら行ってみたら、本当でした。

これを投稿している時点で公式サイトから料金表へは飛べなくなっているのだけど、当時の料金表がこちら。


受付の対応も特に悪くなかったし、校舎はきれいだったし、1時間ほどクルマで走れば行ける場所だし、ということで入学を決めました。

岩井自動車学校のコース全景

教習の流れとスケジュール

のんびり入校しようと思っていたのだけど、料金表記載の通り、入校日によって料金が変わるシステムで、6月中に入校すれば最安で受講できることから、料金表をもらいに行った翌週の2022年6月11日に入校手続き
けん引は、1段階で5時間の実技、2段階で7時間の実技となり、全部が所内での運転になるから、仮免許とかもいらない。たった13時間だけだからあっという間に卒業できると思っていたら、卒業日は2022年10月13日でした。

予約システムは一般的な教習所と同じスタイルで、手持ち2時間の予約ができるようになっているのだけど、、、、、とにかく予約が取れない。


あと、埼玉の教習所では「教習原簿」というA4サイズの大きな原簿をもって教習所へ通ったのだけど、岩井自動車学校では教習原簿はなく、「教習手帳」というB6サイズの小さな手帳が原簿になるよう。ここに教官のハンコが押されていくシステム。
あと、入学の手続きをしたときに教本はなかった。
多分教本に出ている牽引車のバックの方法が書かれているページのコピーを数枚もらっただけ。

通ってみた感想|正直に言うと…

率直に言って、あまり満足度は高くありませんでした。

まず予約が非常に取りづらい!
こちらの都合に合わせて通うというよりは、「空いているところに無理に予定を入れる」という感覚。
予約2時間しかできないから、3週間先の予約をしつつ、その前にキャンセルが出たら3週間先の予約をキャンセルして早めの予約に変える、という取り方。

また、教官はバリバリの茨城弁で、会話のうちの6~7割しか理解できない!人にもよるかもしれないのですが、牽引でお世話になった教官は、何を言っているのかよくわからない。
多分茨城弁の特徴でもあるんだろうけど、「だっぺ」を代表とする言い方だから、語尾がどうしても強くなってしまうんだよね。「威圧的」に聞こえるかもしれないです。

あとは、教習車以外では運転できない「目印」での教習が多かった。
トレーラーヘッドの後ろのタイヤを縁石の角に合わせた状態でハンドルを1回転半させてバックする、とか、トレーラーの「181マーク」が見えるまで車体を下げたらハンドルを目いっぱい回そう、とか。

以前通った教習所が丁寧だったこともあり、そのギャップが余計に目立ったのかもしれません。

【けん引免許の難所】バックが地獄!直線後退と車庫入れのリアル体験と攻略のヒント

けん引免許の教習時間はほぼ「バック」

けん引免許の技能教習は、第1段階が5時間、第2段階が7時間ありますが、ほぼバックの練習に割かれます。

特に印象的だったのが、直線後退方向変換(いわゆる車庫入れ)の難しさ。
普通車ではなんとなく感覚でできるバックが、けん引車はまったく別物でした。


教習1時間目でやった車庫入れ。卒業検定でも同じような状況になり、切り返し回数超過で検定中止になってしまった。

直線バック|まっすぐ下がるだけなのに地獄

「ただまっすぐ下がるだけ」と思っていた自分を叱りたいです。

けん引車でバックをすると、トレーラー側がちょっとでも角度を持つと、どんどんズレていくんです。
そして、反射的にハンドルを切ると、思っていた方向と逆に曲がっていく。まさに地獄。

最初のうちはまっすぐ1m下がるのにも5回以上切り返しが必要でした。

コツは「早め・小さめの修正」です。
大きく曲がった後でハンドルを急に戻そうとすると、今度は反対に大きくズレてしまうため、常に微調整を意識する必要がありました。

方向変換(車庫入れ)|逆ハンドルの混乱

方向変換もかなりの難所です。

特に厄介なのが後退時は「逆ハンドル」になるということ。
「右に入れたいなら左に切る」「でも曲がりすぎたら今度は右に戻す」… 頭がこんがらがります。

トレーラーの軸の曲がり具合をミラーで確認しながら、何度も切り返しながら調整するのですが、うまく入れられたときの達成感は格別でした。

全体を通して思ったこと

正直、けん引免許は「公道を走る」よりも「バックする」ために取る免許なんじゃないかとすら思いました。

それほどまでに、バック操作のウエイトが大きく、難易度も高いです。

1段階の見極めは車庫入れがうまくできず一発でいかず、卒業検定も車庫入れで4回目の切り返しで再試験となり、人生初の「追加料金」を払っての教習所卒業となりました。

費用の内訳と実際にかかった金額

埼玉県内の教習所と比べて7万円ほど安かったので入所しましたが、超過した分があるので、それなりに費用が掛かりました。

  • 入学時支払金額:107,360円
  • 1段階超過料金(みきわめ不良のため、2時間の補修と再みきわめの3時間超過):15,840円
  • 2段階超過料金(卒業検定不合格のため、1時間の補修5,280円と再試験料5,500円):10,780円
  • 総支払金額:133,980円

超過して追加料金を払うなんて人生で初めての出来事だったけど、最終的に埼玉県の相場よりも安く免許を取得することができました。

これからけん引免許を取る方へ

けん引免許で苦労するのはバックです。これはもう避けられません。

だからこそ、バックが難しいと感じても焦らず、ミラーをよく見て、早めに、少しずつ修正する意識で取り組むのが大切です。

バックは難しい。でも、必ずできるようになります。(多分)

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